放浪の武人 野獣☆幸治 武芸帖

=放浪の武人 野獣☆幸治 武芸帖=
ANIMAL☆KOJI  history 
著者・岩倉豪

格闘家とは何か?リングやオクタゴンなど様々な戦場で戦い、強さを実践し証明する存在、格闘家は練習によってアイデンでティー(存在意義)を確立し、なにより格闘家として大切なことは、自分のしたいこと自分が知っているかである。



自分の強さの証明を「そのうち」なんて言葉ではなく、今がその時かを知っているかだ。
筆者が ANIMAL☆KOJI との出会いは、自分が教えている弟子を通してプロの総合格闘技試合を紹介してくれと頼んできた。そこで中国の崑崙(クンルン)ファイトをK-1やノックアウトに出場する選手のマネージメントをするブッカ―の大島さんを経由して中国に打診してもらい崑崙(クンルン)ファイトへ、今では、そこを主戦場に戦う総合格闘家として ANIMAL☆KOJI は大陸で名をはせている。


彼の崑崙(クンルン)ファイトのデビュー戦は、いきなり中国で1番大きな総合格闘技のクンルンでファイナルがK-1王者のブアカーオ、前の試合が長島自演乙という、セミファイナルがデビュー戦となり、その時の相手は元UFCファイターのワンサイに惜しくも判定負けと言う、新人格闘家として波乱万丈のプロデビューを中国の地で飾った。

=ANIMAL☆KOJIが総合格闘技に出会うまで=

九州を出て名古屋に来た理由は柔道の実業団に就職のため名古屋に来た。
企業に就職し成績は東日本実業団二部で3位、愛知県実業団は団体戦優勝、個人は100キロ級で準優勝、全三菱柔道大会は個人団体ともに優勝。

しかし、柔道のルールが変わり、ズボンに触れると反則などのルール改正がどうもしょうにあわず、かすったなどと言われ、二回ほど反則負けした、練習もまともにできる環境でなくなってきて、柔道にあきがきた。

そんなころ、社会人一発目の給料は名古屋で飲み歩き、ギャンブルで一晩で消えた。

このままではまずいと思い、欲望と危険と快楽が渦巻く、名古屋一番の繁華街の栄で全国的に見ても強大なクラブ・I.D.バーの前に言って、ここのボスは誰だと客に聞いた。そしたら、トーマスと言われ、セキリュティにトーマスを呼んでくれと叫んだら、外国人セキュリティーのゴッツイ連中から、なんだこのクソガキと言われ喧嘩になりそうになったが、そこにちょうど不気味なオーラを漂わしたトーマスが現れた。

筋肉隆々の体、格闘家特有の雰囲気、こいつはナニモンだ? いったいなんだこの外人?噂で聞いいたが名古屋では有名なバウンサー(用心棒)のボス、その筋のヤバい人間達や外国人マフィアもトーマスの顔を見ると逃げ出すような凄い奴

【トーマス・B・スタンレーとは?(TS・GYMオーナー)】




筆者がトーマスと出会ったのは、正道会館で空手を学んでいるときだった。180センチを超える巨体の白人、アルマーニのモデルを務めるニヒルな顔、そして道場で一番の暴れん坊で、スパーリングをやった道場生や試合で当たった対戦相手を尽く、多くは顔面膝蹴りで病院送りにし続けた危ない強豪格闘家、K-1チャンピオンのピーター・アーツのセコンドも務めた一流の技量と指導力を持った格闘家である。

=ANIMAL☆KOJIが総合格闘技に出会うまで2=

その彼が俺にセキリュティをやらしてくれという、色々話をした。迷いはあったが、考えるな。その時を感じるんだ。そしてバウンサー(用心棒)として雇われるようになった。
まあいいさ、人の目なんか気にしないで、思うとおりに暮らしていればいいのさ
そういえば、浜松に住んでる外人が名古屋にいったら、トーマスを紹介するといっていたが、その男は番号は教えてくれなかた。その話をするとトーマスが名はダレ?俺はジェルと答えた。しかし、それを伝えても、ギー?と何回もきかれ・・・そうなのかもと思い?答えた。これも何かの運命なんだろう。

そのギーは、元々セキリュティだったが、仲間から、俺の知り合いではないと、あいつは嘘つきだと言われ、セキリュティをやり始めた当初は一緒の人間だと思われてたようで、なぜ嫌われてるのかもわからずそれが理由と、最初の態度の悪さで嫌われていた。異文化コミュニュケーションは難しい。

それから、トーマスにTSジムに遊び来いと言われ、ジムに行ったら、マースピースもなんもない状態でグローブをはめさせられ、トーマスが待つリングへあがり、心の準備も出来ないままゴングが鳴らされた。

俺は強いって思ってたからいけるとおもっていたが、結果は惨敗。

ハイキックで倒れ、立ち上がり構えると顔面への膝蹴りが、物凄い音と痛みがダブルに衝撃で体の芯まで響き膝に力が入らなくなり・・・そのままマットに沈みKOで倒れた。

人生初の打撃でのKO負け、俺が負けるなんて思わなかったし、初めて意識はあっても体に力が入らず床にのびて寝てしまった。
悔しくて、強いのは柔道やないと痛感した。

喧嘩も負けたことないから。とても悔しかった。

これが悔しくて格闘技を本格的に取り組み始め、「母さん。ごめん」と呟きながらしばらくして会社やめた。ここからが波乱に満ちた第2の人生の始まりだ。

昔ギャンブルにあけくれてた頃の借金を返済し終わったら商売をと誘っていた大学の柔道の同級生をやろうとバローで18円コロッケと2リットルの水、タバコ160円のエコーを分け合いながらいっていて、お互い開始終わったから、名古屋でなんも知らないけど、栄でバーを僕か頭で始めた。理由は金持ちになりたかったから。

格闘技をやりながらバーを始めて、自営業と格闘技の二本柱で生活をしていたが、途中で国外の格闘技イベントを紹介されて崑崙(クンルン)ファイトに出た。

クンルンファイトでは、「俺はこの試合に勝って中国でコーヒーショップを始める」とインタビューで答え、中国の格闘関係者に変なことを言いまくり、面白い奴、メチャメチャな奴としてキャラクターを位置づけ、メディア受けの良い日本の変人格闘家としてオクタゴンに上がり、鬼のような形相で狂ったように戦い、そして強く中国人の対戦相手や関係者、そして移り気な中国人の観客にも支持されデビューしから人気者のとなった。

ブアカーオ、長島自演乙など一流選手と同じ舞台にあがり戦い、人生の価値観が変わった。そして酒を飲んで生活し仕事の合間に格闘技をやっていたが、こんなん自分じゃダメだと、その思いが体の中で熱い物に火が付き。思いっきり格闘技を本格的にやるために店を閉めた(一説には経営に疲れたの話とアニマル以外から話聞く)、格闘技に専念し、これで食べていくことを目指した。

だが ANIMAL☆KOJI にとって格闘技は心を見たいしてくれるが、愛には程遠い生活となった。アニマルには恋人がいたが中国、韓国と連戦し、その生き方に共感出来なくなり、二人の運命の、その時が迫っていた。

=やっぱりラムが好き!♥=

成就するまでが恋愛小説。成就した恋ほど語るに当たらぬ、「真の恋の道は、茨の道」順調な話は聞いていも書いていても面白くなくシェークスピアも好まないだろう。もう一つの恋愛小説が悲劇の別れ話。

女性は人生で一度や二度は、ワルい男を愛してしまう。彼女にとってその相手がアニマルだった。

読者は、波乱を見ながら上手く成就する恋愛か、悲しい別れ話にしか興味を持たない。
さて ANIMAL☆KOJI の女性の趣味は、ちょっと太めのお尻の大きな女性が好みだ。これはブラジル人と好みが被るとアニマルの珍友のブラジル人・骨松(ホネル・マツダ)が語った。

アニマルの恋人は、バーをやっているときは支えて貰い、韓国に試合に行ったときはマネージメントに入った、ファイトマネーをちょろまかす。ファイトマネーを払わない。試合が決まると妨害してくる。そんなトラブルで有名なブッカ―が、今回も!アニマルのファイトマネーをちょろまかし寸借詐欺をされた事に怒りをぶつけ全額払わし、公私に渡って助けてきた彼女だが、バーをたたんで格闘技一本で生きて行くとアニマルが決めた時に

「私は結婚してほしいの。結婚してくれないなら分かれる」

と彼女が心から声を出し訴えると・・アニマルは答えた。

「俺、格闘技一本で生きて行くから、ついてこれないなら分かれていいよ」

ああ無常、愛を避け自分の道で生きて行くと決めた不器用な男、ANIMAL☆KOJI。珍友の骨松(ホネル・マツダ)は、コウジは頭が固い、一度決めたら人の話を聞かない。と彼を一括し語った。

別れ話が出た後にアニマルは中国で戦い、韓国で合宿と、たて続けに家を留守にして戻ったときに最愛の彼女の荷物は部屋になく、ポカンと空いた部屋のスペースは、アニマルの心にも穴をあけた。

すべての出来事には意味があり、生きていくこととは、その意味を理解することである。



そしてラムと言う名前のミニチュアダックスフンドをパートナーに選んだ。散歩するとラムの肉球が破れてしまうので、アニマルの背負うリュックの中に入ってランニングのお供をする。う~ん、それはそれで二人は幸せかもしれない。


それはそれで愛犬と二人三脚の幸せな人生の始まりであるが、ふと、とあるテレビでマツコ・デラックスと島崎和歌子が出ていて、独身で犬を飼っている女性は皆独身を謳歌して99%結婚できな・・と言う話で「恋愛に疎遠になると結婚を諦めると犬を飼い、独身芸能人が結婚を諦めると走り、結婚を望むなら独身ではなるべく飼わないペット(特に犬)をパートナーにして、もうこの子(犬)が子供なの」と話していた言葉が ANIMAL☆KOJI の今の姿に重なり、彼は「結婚できない男」の道に足を踏み入れた。

=珍友・骨松(ホネル・マツダ)=



筆者の友人であり、柔術yと総合格闘技、そしてアイスキャンディーをこよなく愛し、3人の子供のパパであり、ANIMAL☆KOJI の珍友でもあるブラジル人、意外とこの男は冷静にアニマルを分析し自分に語った。

「コウジは、頭が固く、自分が思ったらそれを捻じ曲げず自分の道を進む、口がブラジル人より上手くホストかよ!って思うこともある。ともかく口での商売が上手、色々な道場で技を勉強して強くなっているが、いろんな道場行き過ぎて格闘技の基礎技術が問題。色んな技術を継ぎ足して、あれは、ANIMAL☆KOJI 流の格闘技」


なんか、支離滅裂な解説を骨松(ホネル・マツダ)はしてくれた。



骨松(ホネル・マツダ)は練習で最強の男で、本番になると口から心臓が飛び出そうなぐらい緊張し実力を出し練習最強の実力を出し切れない。まさに練習番長!!技術と体格に恵まれてていても心が弱いという不思議な格闘家であり、とても心優しい格闘家だ、彼は    ANIMAL☆KOJI の事を意外と注意深くいつも観察している


=熱戦・鹿児島=

LEGIONin鹿児島2017のメインエベンター選手として国内初のプロの試合に出場することが決まり、TS・GYMの櫻木さんをセコンドに鹿児島に入る。九州出身のアニマルにとって非常に嬉しい試合だ。

この試合に格闘技をやることに反対していたアニマルの母が観戦に訪れ、また地元福岡からも10名以上の応援団が駆けつけ、地元九州でアジアで戦う総合格闘家として凱旋試合の気分でいた。

アニマルはルールミーティングを済ますと、他のアンダーカードの試合を見ずにホテルに帰り休息をとる。

ここに戦うに際して緩みが出たと筆者は思う、確かに第1試合からメインエベントまではかなり待ち時間があるが、自分にとってアウェーの試合に進出し戦う時は対戦相手の同じチームからかなりデーターが取れ、チームが同じなら教わった技術はほとんど同じ、またセコンドに立つ対戦相手や先生の声を聞けばかなりの戦い方の傾向と対策が練れる。ここで有利になるポイントを一つ失ったと言えよう。

ネオ侍・大木良太、アウトサイダーや関西圏のワードックなどを主戦場に戦う、地元鹿児島の総合格闘家、地元で圧倒的な応援団が声援で彼を支える。




1ラウンド開始のゴングが鳴るとインローからハイキックと蹴りを放ち、パンチから組みつくと両者高度なレスリングテクニックで好きなようにテイクダウンを取らせない。戦術を変え離れ際に大木は膝蹴りをボディーに、その動きからブレイクし再び打ち合いへ、細かいパンチを打ちながら相手をコナーに追い詰めなければいけない局面に大振りパンチで攻め空振りし、アニマルは有効打のポイントが取れない。

パンチの圧力に下がる大木に対して組み付き投げようとするが、大木の腰が強く柔道のテクニックが生かしきれない。そこでアニマルは引き下がらず組み月子外刈りで相手を崩し一気に腰投げで、横四方固めから二―オンザベリーでパウンド攻撃で、抑え込みが甘くなり大木にすぐに立たれた。ここはじっくり横四方固めで、パウンドをコツコツ殴ってダメージを与えて攻めるほうが有効だったのであろう。

1ラウンドの残りは両者1歩も譲らず打撃とレスリングを繰り返し終わる。

ファイナルラウンド、ゴングが鳴るとアニマルが大振りのパンチで圧力をかけ大木が下がると言った展開を序盤は見せ、レスリングで組みつき打ち合うを繰り返し1分を過ぎたところで、サバ折りから一気にマウントポジションに乗り上げて千載一遇のチャンスを掴むが、あまりにパウンドに固執しすぎバックマウントになり大木が、バックマウントのまま立ち上がってもからもパウンドで殴り続け冷静さを欠いていた。

この後の打ち合いで疲れてダメージがある大木が「こいこい」と挑発手招きのパフォーマンスを取る。それを見たアニマルも同じように「こいこい」と挑発手招のパフォーマンスに付き合う。経験があればダメージを負って回復するための時間稼ぎを大木が行ったが、プロとしての実戦経験が浅いアニマルは、そこでも相手を倒すチャンスを逃す。大木がパフォーマンスをした瞬間に追い打ちをかければ試合の展開が大きく変わったであろう
そこでタスキ掛けに手を入れチョークスリーパーを時間をかけて狙えば確実に勝てたところだが、パウンドを殴るたびに体勢が崩れ大木に逃げられる。あまりに焦りすぎたと言えよう。

そこから勢いを無くしたアニマルは最後の打ち合いは、会場の地元選手「オオキ!オオキ!」のコールに押され分が悪い、アニマルは心で「止まるな。止まったら勝てないぞ、動け」と、自分を鼓舞し打ち合いをするが、大木がアニマルを押し切る形で試合を終えた。

2ラウンドを通しレベルの高いグラウンドテクニックを見せたアニマルだが、2ラウンド終盤で打撃で失速した感がある。



アニマルの気の緩み、大振りのパンチの空振り、また焦りすぎが勝てるチャンスを逃したと言えよう。試合結果は2-1で大木良太の判定勝ちとなる。

試合が終わったアニマルは、母のもとに行き「お母さん。俺の試合どうだった?」と聞くと・・「頑張ったんだよね。お母さん明日仕事があるし、電車の時間あるから帰るよ」と言うと母は会場を後に駅に向かって帰っていった。

ぽつんと会場に残されたアニマルは・・・「えっ!・・それだけ?」と呟き項垂れた。


=再び崑崙(クンルン)の地へ=

鹿児島で敗れたアニマルは、この敗戦を自分の慢心、そうその慢心こそが自分お内側にあ
る本当の敵と認識し、一からやり直し練習にガムシャラになり、そして中国最大の総合格闘技の祭典、崑崙(クンルンファイト)へ戦いの場を再び求めた。

生きるうえで最も偉大な栄光は、決して転ばないことにあるのではない。転ぶたびに起き上がり続けることにある。自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ。

崑崙とは中国の西方に位置するとされた霊山、黄河の源をなし、古代の史書に伝説の秘境都市で仙人の住む聖なる山とされ、その名を冠するクンルンファイトは中国最大級の格闘技イベントである。



またアメリカのDCコミック「アイアンフィスト」では、武僧が守る幻の街「崑崙(クン・ルン)」で修行を積み、気を自在に操り拳を鋼鉄よりも固くする能力とカンフーをマスターできると言われ人気を評す。

今回のアニマルが戦う場所の青島(チンタオ)は、現在は中国山東省、山東半島の膠州 (こうしゅう) 湾に臨む港湾都市。1898年、ドイツが租借し、第一次大戦中は日本が占領したが、1922年中国に返還、でヨーロッパ調の石作りの建物が多く、日本でも青島(チンタオ)ビールの生産地としても有名な場所で行われる。

青島は教会が多くグリム童話に出てきそうな異国情緒に溢れた街並みの旧市街があり、その観光地の中心で今回の崑崙(クンルンファイト)が行われる。



そして戦う相手は、キックボクシング、ボクシング、MMA全てにおいてドローはあるが負け無しの相手だった。前回の敗北を払拭する為にも何としてでも黒星をつけたかった。

相手は計量の前からホテルのトレーニングセンターでも体重調整の時のランニングマシーンで横きた時からそく握手。本当にいいやつだなという印象



試合展開は、1ラウンドでテイクダウンでマウントでパウンドで殴りまくって、キムラも入ったが相手が力強く耐えられた。バックキープからのマウント。1ラウンド終了。大半をマウントで固めた。

2ROUNDは、足関節を攻められ、もう少しで完全に決められそうになったピンチがあたが、体を反転させ逃げ、立ち上がるとプロレスのような大技のバックドロップが決まり相手にダメージを与え、立ち技においてもミドルキックを効かせをポイントを取った。

3ROUNDは、ストレートでダウンを取るも、相手がガードポジションに入り巧みに足でカバーされ、うまくパウンドでKOできなく、終始パウンドダメージを与えながらでポイントを取るのに務め、あと少しで仕留められたのに残念だった。

試合結果は判定で3-0を取り、見事、中国の崑崙(クンルンファイト)で2度目の勝利をあげた。

勝利後のインタビューで「ありがとうございます!僕は中国でチャンピオンになって、中国でコーヒーショップをやります。」と答え会場を大爆笑の渦に包んだ。これが彼の選手としての特色、「勝っても負けても華がある」 と言われるカリスマだ。

「試合は楽しかった。たくさんの人の前で、中国では、でっかい会場で最高に楽しかったです。月並みの言葉ですが、これからも応援よろしくお願いいたします。」
BY ANIMAL☆KOJI